中川という男。
彼は今、日本にいます。
彼からバックパッカーの話を初めて聞いたのは今から5年前です。
「海外を数カ月、旅してみたい。一人で。バックパッカーとして。」
最初は、たったそれだけを
唐突に話してきたのを覚えています。
だから
え、コイツ本気なの?
って、思いました。
実際に行くイメージができてるのか、
彼の話からでは僕に伝わらなかったからです。まだその時は。
その翌年、
「いや、なんか友達が、
一緒に旅したら面白そうだよねー
って言ってきて。それ、ありかな?二人でバックパッカーすればいいですかね?」
それを聞かれたときには、ほぼ確信に変わりました。
これは、本気じゃないな
って。本当に行きたい人の発言には聞こえなかったからてす。この時も、まだ。
そもそも多くの場合で、
このパターンから計画倒れに終わっていくのを知っていました。自分も含めて。
だって、
周りの人間を巻き込んだ時点で、行けなくなる理由を増やすことに繋がりますから。
おれは行こうと思ったけど、アイツがねー
なんて、簡単に言えてしまいますから。
それから、3年が経って、、、
「日程決めました!目標にしていた金額まで無事に貯めれたし。」
ビックリしました。
まじで。
そもそも、本気で考えてるって思えなかったし。目標金額、ちゃんとマメに貯金できてるなんて思ってもなかったし。いつの間にか、その友達は断っていたらしいし。
彼は、12月に仕事をやめて
バックパッカーとして、2月から東南アジアをまわるそうです。3ヶ月。
僕がタンザニアに来る直前に彼に会って来ました。
「いや、本当にバックパッカーになるなんて想像つかんかったよ。実はね、そんなに信じてなかったし。でもさ、すげーな!いよいよだな!今、どんなこと考えてるの?」
僕がこう聞いたら、
彼はこう答えました。
「海外を数カ月、旅してみたい。一人で。バックパッカーとして。それだけです。」
初志貫徹。
カッコ良すぎる。素晴らしい。
これから先の時代なんて
激動する社会 なんて言われてるわけで。
それはつまり、人の考え方も簡単に変わってしまうわけで。
さらに言えば、今は善と思われていることも10年後には悪となってしまう可能性もあるわけで。
初心忘れるべからずー!
なんて根性論はただの綺麗事にしかならない時代になったりするのかな?
それは、イヤだな。
どんな未来が待ってるのかな?
うーん、何が書きたいんだろうね、
今日のブログ。笑
昨日、彼と電話をしたからね、
不意に彼の話を書いてみたくなったんだけどね、
よく分からない感じになってしまったよ。
でもね、
最後に言いたいことがあってね。
この話ね、何がすごいってね、
彼、中川くんは、
僕の初めての教え子
って、ところなんだよ。
こうやって、
若い世代から元気がもらえるって
とっても嬉しく思うんだよね。
まだ少し先だけど、
彼の旅が無事であるように、祈ります。
タンザニアで。
また明日。