個人塾を開いたリキゾ
これ、僕の家なんですけどね。
ご覧の通り、しっかりとした門があるんです。警備しっかりとしてて安全なところしか、僕たち隊員は暮らせませんから。
JICA事務所から家を作る人や大家さんに、きちんと事情を説明して、こういう設備は整った状態にしてくれているわけなんですが。
たまに、
知らない間に子どもが入ってる
ときがあるんですよね。
この敷地内に。
もちろん、部屋の鍵はかかってますから。
部屋に入ってくることはないんですけど。
今日の朝、部屋の外に出たら、
とーるー!とーるー!
って。子どもが。外にいて。
でも、門は閉まってる。
なんで?
どうやって入ったのでしょう。
子どもに聞いても、怒られるって勘違いして
答えてくれません。
こっちは、純粋に興味本位で聞いてるのに。
さては、登った?レンガを。笑
遊ぼー!遊ぼー!
と、うるさいので
じゃあ、勉強やるぞ!
ってことで。
個人塾を開くことにしました。
この子はプライマリー(小学校)1年生です。
足し算が得意だ!
と言い張るので、問題をたくさん出して、
解けたら丸付けして、全問正解だったら日本語を教えてあげました。
これ、
めちゃくちゃ喜んでくれる
んですよ。
俄然、子どもはやる気になって
どんどん問題を解いていくわけですが。
なんとも、癒やされる素敵な時間になりましたとさ。ちゃんちゃん。
でもね、
学校の先生にどうやって教わってるの?
って聞いたら、
指を使って教えてくれた!
って言うんです。
だから、
7+5とか4+9とか、指足らないときはどうするの?
って聞いたら、
それはできない!
って言うんです。自信満々に。
いや、指を折り返すとか、そもそも指使わずに解けるようにするとか、学校で教えてもらってるはずだけどな。
僕、こっちに来てから一番の疑問は、
子どもに「学校が好き?勉強が好き?」って聞くと、必ずと言っていいほど、ほぼ全員が「うん。大好き!」って答えるんですけど。
だからと言って、勉強を頑張ってる子がいるわけではないんですよね。
これ、
やり方が分からない
とか
授業がつまらないから
とか
できたときの成功体験が少ない
とか。
なんか、それだけの問題じゃない気がするんです。
きっとね、「好き!」って答えないと大人に怒られるって思ってます。多くの子が。
だから、
そもそも何も考えてない
子が多い気がします。
そういうところから、新年度に授業を持ち始めたら、生徒と話してみたいな、と思ったわけであります。
とーる!できたー!
って自信満々に言ってきたから
早速、採点してみたよ。
1問目。
衝撃の解答。
ちなみに、この後、
2+3ってどうなる?
って改めて聞いてみたら、
1
って答えたよ。
いやいや、2+3だよ。指使って?
っていろいろ聞いてみるけど
9!あ、違う。1だ!
ってなっちゃう。
2+3だけ、やけに苦手なんだね、
え、そんなことある?マングラ村で。
また明日。