Success has ruined many a man.
成功が多くの人をダメにした。
Benjamin Franklin
今日は朝から明らかに、先生たちのやる気がいつもと違いました。
授業でグループワークなんか入れちゃったりして。
なんか、おかしいなーなんて思っていたら、
授業中に訪問客が現れました。
どうやら教育省のお偉いさんらしい。
どおりで、ね。
でもね、突然グループワークなんてやっても
活動あって学びなし
ってやつですよ、本当に。
日本でもよく聞いたな、このセリフ。笑
言葉の分からない僕ですら、
急にグループワークが始まって子どもたちがオドオドしてるのに気づきましたから。笑
とか言う僕も、教員初年度の研究授業の際に
先輩教員からのダメ出しでこの言葉をそのままそっくりいただいたわけですが。
今日は先生の気合いが空回りして
謎のグループワークしっぱなしという生徒放置プレーをかましていたので
僕もそこに交じりながら、生徒のノートを覗いてみました。
今までのやつとか、どうやってノート取っているのか気になっていたので
ちょうど良い機会になりました。
あれ?わりとキレイに書いてるね、
と思っていたら、、、
え???
この日、これで終わり?
子どもと色々話してたらビックリすること、たくさんありました。
- ノートは黒板に書いてある通りに写さなければならない → 子どもたちは問題を解くとき、違う紙を用意して、そこに途中式を書いたりしています。
- 線を引くときは定規を使わなくてはいけない → どおりで写すの遅いわけです。
- 先生に提出しなくてはいけない日があるから、その日だけは死にものぐるいで丸写しする → だって、チャパされちゃいますからね。
- つまり、ノートは自分の為に、というよりは、先生が点検しやすければ良い、ということになっているらしい → わぉ!ビックリ!!
今日は放課後に、教育省の人を交えて会議がありました。
そこで、お偉いさんから
先生たち、今日も良い授業をしていたね!
ところで、今日の授業を振り返ると、みなさん、自分に何点つけられますか?10点満点で、何点でしょうか?
という質問が。
僕の学校には20人ほど先生がいます。
18人が同じ答えをしました。
えーっと、、
9点です!
自己評価、高すぎません?笑
教育省の人が
じゃあ残りの1点はなんだ?
って聞くと、
先生たちは口を揃えて、
子どもが本当に理解できたかどうかは、今日だけでは分からないから。
って言うんです。
それ、大事なポイントじゃないか?
これで僕の中ではっきりしました。
先生たちは、授業をしているときの矢印が自分に向いているんだな、と。
もちろん、少なからず子どもにも向いているんだろうけど、それとは比べものにならないくらい自分に向けてるベクトルが大きいんだな、と。
だから、自分よがりの授業になるんだな、と。
もうなんなら、言葉なんてろくに喋れなくても授業やっちゃおっかな、って思ってきました。
正直、今の僕の状態で授業するのは
子どもたちのプラスにならない、
と思っていましたが。
なんか、身体の内側から沸々と湧いてくる熱いものを感じています。
こんな僕でも、今よりもちょっとだけ、ひょっとしたら、子どもの為に何かできることがあるのかもしれない。
そう思ってきました。
隣りに座った子の名前をカタカナで書いたら
めちゃくちゃ喜んでくれたよ。
カバンに書いてくれ!
って。
めちゃくちゃ喜んでくれたよ。
その後、周りの子どもに囲まれて、
おれのも!おれのも!
ってなったよ。
カタカナで名前を書いてあげる
というサイン会しようかな、タンザニアで。
また明日。